それでは、今回から早速各大学のメンバー選考について書いていきたいと思います。

基本的に前回のシード組+日大(インカレ枠)→予選突破組の順番を予定しています。

というわけで、まずは前回の箱根覇者である青山学院大学です。



【青山学院大学】

前回大会:総合1位(往路2位)
2018出雲駅伝:1位
2018全日本大学駅伝:1位


ここ数年絶大な強さを誇る、青山学院大学。通称青学。
前回大会は4年生エースが安定しただけでなく、2区初挑戦の森田が区間賞、初の箱根出走となった7区林が区間新記録デビューを果たすなど、その選手層と育成力を如何なく発揮して箱根駅伝4連覇を達成しました。
そして、その勢いは今年も衰えず、出雲駅伝だけでなく苦手と言われていた全日本大学駅伝も優勝。2度目の3冠に王手をかけた状態となっています。

まずは、エントリーが濃厚と予想される選手から順番にご紹介します。


判断基準に関しましてはこちらの記事を参照してください。
箱根駅伝・各大学のメンバー選考情報 ~概要~



青山学院_濃厚_1

まずは4年生から。前回2区区間賞の森田は今年は個人のロードレースにほとんど出場せずトラック中心の活動でしたが、全日本大学駅伝では17.6km区間の7区で区間賞を獲得。順調な仕上がりを見せています。
梶谷は63分台を2度達成して充実したロードシーズンを過ごし、全日本では19.6km区間のアンカーを務めて区間3位の走りで優勝のフィニッシュテープを切っています。
山下りのエースとして区間新に期待がかかる小野田は、全日本の1区で区間3位。山下りにうまく調整していきたいところでしょう。
前回大会でシンデレラボーイと言える鮮烈デビューを果たした林。今年の熊日では30kmを3分/1kmを切るペースで走り切って優勝するなど、マラソンも視野に入る長距離への適性を見せています。今大会ではどの区間で起用されるか注目です。

青山学院_濃厚_2

前回10区を走った橋間は全日本では出番はなかったものの、直後の世田谷ハーフではまずまずの走りを見せました。2度目の箱根で前回の経験をチームに活かしたいところです。
山田はロードレースの個人では抜群の実績を持ちながらもまだ箱根は未経験。今回ジョーカー的な存在になるのではと個人的に期待している選手です。
こちらも箱根未出走の橋詰は、今年は全日本のエース区間の2区で区間5位と健闘。初の箱根出場に期待がかかります。
続いては3年生。前回は初の箱根ながら1区で健闘した鈴木。ロードの個人ではやや物足りないものの、全日本では順調な内容を見せているので調整次第でしょう。

青山学院_濃厚_3

前回、新たな山登りランナーとして期待の持てる走りを見せた竹石。全日本では直前にアクシデントがあったらしく大事を取って欠場したようです。箱根5連覇に向けた要所の候補だけに慎重に調整したいところでしょう。
吉田祐は今年好調なシーズンを送る新星候補。9月の日本インカレ10000mではやや関東勢が少ないながらも日本人選手トップの3位。さらにその調子のまま全日本では5区区間賞を獲得。初の箱根出走に向け順調な流れです。
神林は出雲・全日本ともに出走はなかったものの、直後の世田谷ハーフで大きくアピール。調整次第では初の箱根も期待できます。
吉田圭は2年生ながら全日本6区で区間賞を獲得。次世代エースとして箱根デビューに期待がかかります。

青山学院_濃厚_4

岩見、飯田、湯原の若手3選手は神林と同じく世田谷ハーフで大きくアピールをした選手達です。初出走まで行けるかは分かりませんが、今後のためにエントリーする可能性は高いのではないでしょうか。




このように、青山学院はここまでの大会のエントリー具合や結果から、エントリー候補を結構絞れる状況にあるように思います。その上で、当落線上と思われる選手を一気に掲載します。

青山学院_当落線_1
青山学院_当落線_2

当落線上の選手は、今年のロードでのタイムがやや物足りないという印象の選手が多いです。生方は今年の出雲で出走し、中根は前回の箱根でメンバー入りしていますが、果たして箱根でのメンバー入りを果たせるでしょうか。

あと、青山学院の今年の特徴としまして主力選手の負傷がほとんどないという事が挙げられます。今のところ全日本で大事を取った竹石ぐらいでしょうか。たまたまなのかケア等の成果なのかは分かりませんが、この点もライバルに優位に立つ大きな要素になっているように思います。


青山学院大学は以上となります。
次は東洋大学を予定しています。