今回は、監督交代など慌ただしい駅伝シーズンを迎えている日本体育大学のご紹介です。



【日本体育大学】

前回大会:総合4位(往路7位)
2018出雲駅伝:9位
2018全日本大学駅伝:12位

歴史ある箱根常連校の1つ(出場回数歴代6位)。近年は2013年の優勝をはじめシード権獲得の安定度も増してきましたが、それでも3~4年に1度のペースでシード権を逃しています(直近は2015年)。
安定した世代交代を目指すチームとしては、前回大会メンバーから4年生5人が抜けた今大会でのシード権獲得は大きな意味を持つかもしれません。

似た状況にある早稲田大よりは主力の欠場者がいませんが、その一方で駅伝シーズン開始直前に監督が交代となるなど周りの環境の変化で慌ただしくなっています。チームに対してもその影響は皆無とはいかず、出雲、全日本はともに関東勢の中では下位となり不安の残る内容になってしまいました。
しかし、直後の上尾ハーフでは好タイムをマークする選手が多く出た事で、箱根に向けて明るい兆しが出てきました。この勢いを活かして、本大会でもシード争いをリードする位置につけたいところです。


では、その日本体育大学のエントリー濃厚と予想される選手からご紹介していきます。

判断基準に関しましてはこちらの記事を参照してください。
箱根駅伝・各大学のメンバー選考情報 ~概要~



日本体育_濃厚_1

箱根の経験抜群の室伏は、今季はまだ駅伝シーズンの出走はありませんでしたが上尾ハーフで好タイムをマークして好調をアピールしています。
駅伝主将の林田はここまで駅伝シーズンフル稼働。箱根出走は濃厚だと思われますが、ピークの調整が鍵となるでしょう。
今年のロード個人で結果を出した山口晟、全日本を走った宮崎にも期待がかかります。

日本体育_濃厚_2

志賀は上尾ハーフでアピール。箱根の出走はここからの調整次第でしょうか。
続いては3年生。前回の箱根経験者が多い世代となっています。1年生から箱根を走っている中川はこの世代の軸。全日本では2区17位と奮いませんでしたが上尾ハーフではまずまずの内容。ここからうまく調整していきたいところです。
前回は山下りを担当した廻谷は、全日本では7区4位の好走。箱根では引き続きの山下りでも平地でもどちらでもいけそうです。
続いて山口和は全日本では8区18位と不満の残る走りでしたが、上尾ハーフでは63分台をマークして力を見せています。

日本体育_濃厚_3

冨田と濱田は上尾ハーフでアピールした選手。初の箱根出走に向け良い調整をしたいところです。
続いて2年生。岩室と池田は今季駅伝シーズンフル稼働しているこの世代の軸。特に岩室は出雲は5区5位、全日本は6区3位と駅伝での力を見せています。いずれも箱根出走は濃厚と思われます。

日本体育_濃厚_4

亀田は上尾ハーフで63分台をマークしてアピール。今季はロードの実力を伸ばしているので、箱根初出走を掴みたいでしょう。
1年生では出雲でメンバー入りを果たした加藤が上尾ハーフで好走。今後の主力候補となる注目株です。



箱根経験者が順調な仕上がりであるだけでなくこの秋に何かしらの結果を出している選手も多く、期待が持てます。
一方で、選手起用の偏りもあって「出雲と全日本を出走+上尾ハーフにフルの力で挑む」という選手が何人もいました(調べ直したら、早稲田大にも何人かいました)。
箱根に向けてのコンディションやピーク調整の障害にならないかは心配です。


では続いて、当落線上と思われる選手を一気にご紹介していきましょう。

日本体育_当落線_1
日本体育_当落線_2

前回箱根経験者の三原ですが、今年の後半は実戦の記録が見当たらないので箱根出走は難しいかもしれません。
それ以外ですと、出雲・全日本はエントリー外ながら今年のロードで安定していたり上尾ハーフでチーム内上位に入った選手を挙げました。上尾ハーフだけで見れば、もう何人か追加できそうです。
チーム内の競争は激しいだけに、箱根のエントリー発表は要注目です。


早稲田と同じく世代交代との戦いになりそうな今季の日体大。
故障者が少ない代わりにそれ以外の課題を色々抱えていますが、果たして箱根ではどのような走りとなるのでしょうか。


日本体育大学は以上となります。
次は前回5位の東海大学を予定しています。