今回は、関東インカレ枠で得た箱根のチャンスを復活のきっかけにしたい日本大学のご紹介です。



【日本大学】

前回大会:予選会敗退(予選会11位)
2018箱根予選会:予選免除(関東インカレ枠で選出)
2018全日本大学駅伝:11位

箱根駅伝は歴代2位タイの87回の出場を誇り、中央、早稲田と並んで箱根の顔とも言える存在の日本大学。
2000年代は2005年から2007年まで3年連続で総合3位以内に入るなど勢いがありましたが、2010年以降はシード権獲得はわずか1回、前回大会は予選会敗退と苦しい時期を迎えていました。
そんな中で、95回の記念大会として設けられた「関東インカレ枠」(陸上の関東インカレ1部の大学の中から過去5年間の合計ポイントが最も高い大学に箱根駅伝本戦出場権を与える)に日本大学は選出され予選免除で本大会の出場権を獲得しました。
前回予選落ちの憂き目の中で得たチャンスは非常に喜ばしい一方で、箱根予選会という箱根で戦える力があるかを確かめる機会が得られなかった点は一抹の不安も感じさせます。
そんな中で幸いだったのは、前年は出場できなかった全日本大学駅伝の出場権を獲得できた事です。これにより箱根シードのチームや箱根予選会上位のチームと戦う機会を得ました。
その全日本大学駅伝では、エース・ワンブィが7区区間賞を獲得したほか、主軸の阿部や期待の2年生横川が区間1桁順位の走りを見せチームは11位の成績。箱根に向けていくらかの光明が見えてきました。
その一方で、主力以外は区間下位に沈む選手も多く、ロードレースの経験も豊富と言える部類ではないのでハーフマラソンの持ちタイムが65分台後半から66分台の選手が多数を占めます。その点は他チームに後れを取るポイントです。
シード争いをするためには主力以外の選手は最低でも自己ベストに近い走りを求められる事になり、特別枠での箱根路はなかなか厳しい戦いとなりそうです。

それでは日本大学の主なメンバーを見ていきましょう。
(※事前にピックアップした選手の中から、本大会エントリー入りした選手を掲載しています)
判断基準に関しましてはこちらの記事を参照してください。
箱根駅伝・各大学のメンバー選考情報 ~概要~



日本大_内定_1
日本大_内定_2

全日本での7区区間賞のエース・ワンブィ。彼の2区での走りが中位につための戦略の要となります。
そんなワンブィを支えるのが学連チームで前回の箱根を経験した阿部、全日本を経験し上尾ハーフでも好タイムを出した武田、全日本で好走を見せ秋のトラックでも好調な横山、といった主力選手となります。

日本大_内定_3

記録会などトラックでは一定の成績を出している一方で、11月の上尾ハーフでは好タイムのランナーがあまり出なかったなど、ロードの内容で見ると選手層があまり厚いとは言えません。充分な調整で箱根でブレイクする選手が出るのを待つ形になるでしょうか。


日本大学は以上となります。
次は既に出走エントリーも決定している関東学生連合チームを予定しています。