今回は、名門復活をかけてシード権獲得に挑む明治大学、3度目の箱根でシード権争いに加わって更なるチームの成長を狙う東京国際大学のご紹介です。



【明治大学】

【エントリー選手】
角出龍哉(4年)
坂口裕之(4年)

阿部弘輝(3年)
三輪軌道(3年)
中島大就(3年)
佐々木大輔(3年)
岸哲也(3年)
斉藤寛明(3年)
河村一輝(3年)

村上純大(2年)
小袖英人(2年)
前田舜平(2年)
酒井耀史(2年)

鈴木聖人(1年)
手嶋杏丞(1年)
名合治紀(1年)

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【主なエントリー外選手】

東島清純(4年)<前々回箱根8区>
田中龍太(4年)<前々回箱根6区>
南俊希(3年)<箱根予選会出走、全日本メンバー入り>
中嶋大樹(1年)<箱根予選会出走、全日本メンバー入り>

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チームの若返りもあり箱根経験者の4年生が何人もエントリーから外れましたが、上尾ハーフで復調の気配が見えたエース坂口がエントリー入り。
一方の下級生も、内容が奮わなかった選手は箱根予選会出走者でもエントリー外となっています。




【各区間ごとの戦力】


※※※~戦力評価の内容~※※※
◎:大きな強み。チームの稼ぎポイント。
○:それなりの強み。ある程度のリードを期待できる。
△:及第点レベルだが、改善すれば強みになるポイント
▲:大きな課題点。改善出来ないと大きく差をつけられる要因になる可能性あり


<往路(エース・主力):○ >
チームの軸となるレベルまで成長した阿部が2区の有力候補。11月には10000m27分台を記録しトラックでは学生トップレベルの仲間入りを果たしています。箱根予選会は個人8位、全日本もエース区間の2区で区間2位とロードも申し分ないです。阿部が2区でどこまで勝負できるかで往路の勢いも大きく変わります。
そして1区は注目のルーキーの鈴木が候補に。箱根予選会ではチーム4番手の個人49位、全日本でも1区でトップから30秒少々の差と手応えを感じる内容です。
この他には、箱根予選会チーム2位の小袖、去年の予選会の雪辱を果たし全日本でも3区6位と快走を見せた三輪、といったメンバーが往路候補に挙がっています。
1区、2区で流れを作りトップ5~区間1桁で山に入る展開に持っていきたいところです。


<5区・6区(山対策):▲~△ >
(起用予想…5区:酒井 6区:前田)
成績が落ち込んできた直近2大会(2016、2017年)は山の区間でも5区・6区共に区間2桁と苦戦を強いられました。本大会出場が途絶えた事で今のチームで1から山に挑む形となり、山に適応する選手を見出せるかに懸かっています。
そんな5区は世界クロスカントリー経験者でこの秋から調子を上げている酒井が候補に浮上。他にも1区候補の鈴木や全日本でアンカーを走った佐々木なども候補となっています。
6区も明治の特徴であるトラックでのスピードや地力のある選手から選ばれる見込みですが、上尾ハーフや秋のトラックで好調な2年生の前田が候補に挙がっています。
明治大とっても計算の難しい区間ですが、区間中位の内容で往路の勢いを継続出来るかどうかがシード権への鍵となります。


<復路(総合力・箱根未経験選手):△~○ >
チームの中位は選手層が厚いため復路候補は揃っています。
5区候補にも挙がった佐々木や前回学連チームで箱根を経験している中島、全日本に出走している角出、斉藤、村上、なども候補に挙がります。
また、上尾ハーフを63分台~64分台前半で走った選手も控えており、バックアッパーも問題ありません。
残る問題は、箱根そのものの経験値でしょう。明治が最後に上位を争ったのは2015年大会で、それ以降は復路でも下位にいる時間帯がほとんどでした。いざシード争いの展開になった時、そのプレッシャーに負けないメンタリティも求められます。


名門復活に向け、チームの戦力は充分に上がってきています。
不足している箱根の経験値を、チームの自力でどこまでカバーできるかは注目です。








【東京国際大学】

【エントリー選手】
河野歩(4年)
堤完一(4年)
浦馬場裕也(4年)

真船恭輔(3年)
伊藤達彦(3年)
相沢悠斗(3年)
タイタス・モグス(3年)
山瀬大成(3年)
佐藤雄志(3年)
内山涼太(3年)
菅原直哉(3年)

渡邊和也(2年)
佐伯涼(2年)
加藤純平(2年)

芳賀宏太郎(1年)
會田純己(1年)

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【主なエントリー外選手】

梅本祥太(4年)<箱根予選会出走>

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箱根予選会の内容が奮わなかった梅本がエントリーから外れましたが、それ以外は主力が順当にエントリーされています。




【各区間ごとの戦力】


※※※~戦力評価の内容~※※※
◎:大きな強み。チームの稼ぎポイント。
○:それなりの強み。ある程度のリードを期待できる。
△:及第点レベルだが、改善すれば強みになるポイント
▲:大きな課題点。改善出来ないと大きく差をつけられる要因になる可能性あり


<往路(エース・主力):△~○ >
前回箱根2区を走り10000mも28分台の伊藤、ロードでも実力を発揮した留学生モグス、前回箱根10区6位で箱根予選会もチーム2番手の相沢、が三本柱となれるレベルでそれぞれ成長しました。
そして前回の箱根1区で結果を出せなかった真船にリベンジの機会を与えるのか、前回7区7位とその実力を発揮した31歳のオールドルーキー渡邊を往路に起用するのか、なども注目ポイントです。
いわゆる4人目のチョイスによって3本柱の配置も変化しそうですが、それぞれがフィットすれば4区終了時に1桁順位も充分可能な戦力です。


<5区・6区(山対策):▲~△ >
(起用予想…5区:會田 6区:河野)
3回目の出場という事でまだまだノウハウも発展途上な山の区間。
過去2回は卒業した濱登が出走した5区は、区間10~15位を目標に1年生の會田に挑戦させ育てていくという話が出ています。
その分フォローが必要な6区。最有力は前回区間8位で走った河野の続投ですが、箱根予選会63分台と地力のある河野を平地に廻して6区も新たに育てるプランもあり起用予想は難しいところです。
シード争いに加わる事を考えると山で育成にシフトしすぎるのは危ない選択にも思えますが、果たしてどんな方針にするでしょうか。


<復路(総合力・箱根未経験選手):▲~△ >
箱根駅伝も3回目の若いチームな事もあり、シード争いにおいてはまだまだ全体の総合力が心許ないレベルです。
復路候補としては、前回の1年生で箱根デビューを果たした佐伯、箱根予選会で64分台前半~半ばでまとめている堤、山瀬などが挙がります。しかし、それ以外の選手もトラックなどで結果を出しているので、調整次第では箱根デビューも充分あるでしょう。


最後までシードを争えるかは難しいところですが、往路の戦力は心強いレベルに育っています。出来る限り長くシード権争いに顔を出し、さらに箱根の経験値を重ねていきたいところです。