冬のロードシーズンの中では特に大きな大会の1つです。ユニバーシアード競技大会の代表選考会を兼ねている事もあり、この大会を冬の目標にする選手も多いです。(エースクラスの場合、世界ハーフの選考会である香川丸亀国際ハーフや熊日30kmロードレースなどを目標にする選手もいます)
今大会はトップが61分台をマークするなど、非常にスピードレースとなりどの大学も好記録が相次いでいます。




【日本学生ハーフマラソン】

日時:03月10日(日)
会場(スタート地点):陸上自衛隊立川駐屯地・国営昭和記念公園
主な参加大学:関東の主要大学etc

 <主な記録> ※参加者が多いため65分台までを掲載。
PB:自己ベスト(※確認出来た範囲で記載)

<18箱根予選会出場>
<19箱根・○区>
<19箱根・補欠>
<18全日本・○区>


東海大
 62:24 松尾淳之介(3年)<19箱根・補欠>
 63:31 名取燎太(2年) PB
 63:44 中島怜利(3年)
<19箱根・6区>
 63:47 西田壮志(2年)<19箱根・5区>
 63:56 米田智哉(3年) PB
 64:09 鈴木雄太(2年)
 64:24 河野遥伎(3年)
 65:14 羽田智哉(3年) PB
 65:56 吉冨裕太(1年) PB

青山学院大
 63:19 吉田祐也(3年) PB<19箱根・補欠>
 
63:26 飯田貴之(1年)<19箱根・8区>
 63:55 鈴木塁人(3年)<19箱根・10区>
 64:01 新号健志(2年) PB
 64:16 谷野航平(3年) PB
 64:20 竹石尚人(3年)<19箱根・5区>
 64:42 湯原慶吾(1年) PB<19箱根・補欠>
 65:22 髙橋勇輝(1年) PB
 65:29 花輪瑞貴(3年) PB

東洋大
 61:45 相澤晃(3年) PB<19箱根・4区>
 63:23 今西駿介(3年) PB<19箱根・6区>
 63:50 定方駿(3年)
 63:56 蝦夷森章太(1年) PB
 65:06 小田太賀(2年)
 65:29 田上建(2年)<19箱根・補欠>
 65:43 吉川洋次(2年)

優勝した東海大はアメリカ合宿に集中する選手もいるため、他大学よりも主力クラスに欠場選手が多めです。そんな中、箱根出走を逃した松尾が本来の走りを取り戻す62分台の好走で総合6位につけました。箱根の山を走った西田、中島もまずまずの内容を見せています。そして箱根メンバー外の選手の中では名取と米田が63分台をマーク。来期の駅伝レギュラー争いに加わる勢いを見せています。
青山学院大は、箱根出走を逃す悔しい思いを糧にこの冬じわじわと復調していった吉田
祐が自己ベストを更新しました。箱根の山に苦しんだ竹石も64分台と次につながる内容を見せています。また、箱根補欠やメンバー外の選手の中からも64分台が増えており、粒揃いの新入生と合わせて来季も戦力底上げが期待されます。
東洋大はエース・相澤が61分台の圧巻の走りで優勝。定方やこの冬ブレイクした蝦夷森といった箱根メンバー外の選手が63分台をマークするなど収穫を得ています。

駒澤大
 61:51 中村大聖(3年) PB<19箱根・3区>
 62:36 山下一貴(3年) 
PB<19箱根・2区>
 62:47 伊東颯汰(2年) PB<19箱根・5区>
 65:22 小林歩(2年) PB(初レース)

帝京大
 62:39 岩佐壱誠(3年) PB<19箱根・7区>
 63:06 島貫温太(3年) PB<19箱根・6区>
 63:09 星岳(2年)
<19箱根・10区>
 63:10 鳥飼悠生(2年) PB<19箱根・8区>
 63:11 吉野貴大(3年) PB<19箱根・補欠>
 63:17 小森稜太(3年)<19箱根・9区>
 63:19 中村風馬(1年)
 63:47 平田幸四郎(3年) PB<19箱根・補欠>
 64:13 山根昂希(2年)
 65:26 田村丈哉(3年)<19箱根・補欠>
 65:29 田村岳士(3年)
 65:32 細谷翔馬(1年)
 65:55 吉田律哉(2年)

法政大
 63:25 坪井慧(3年) PB<19箱根・6区>
 63:30 佐藤敏也(3年) PB<19箱根・1区>
 63:52 岡原仁志(3年) PB<19箱根・3区>
 64:12 糟谷勇輝(2年) PB
 64:36 佐々木虎一朗(3年)
 64:48 久納碧(1年) PB
 65:04 松澤拓弥(3年)<19箱根・補欠>
 65:05 鈴木快(2年) PB
 65:22 鎌田航生(1年)<19箱根・8区>
 65:28 中村雅史(2年) PB
 65:54 土屋勇樹(3年) PB

國學院大
 62:02 土方英和(3年) PB(大学記録タイ)<19箱根・2区>
 62:14 浦野雄平(3年)<19箱根・5区>
 64:11 殿地琢朗(1年) PB<19箱根・8区>
 64:26 茂原大悟(3年)<19箱根・4区>
 64:30 藤村遼河(2年) PB
 64:38 高島寮也(2年) PB
 64:56 森秀翔(2年)<19箱根・補欠>
 65:21 柳田大輔(2年) PB
 65:23 島崎慎愛(1年) PB(初レース)
 65:42 田中義己(3年)<19箱根・補欠>
 65:57 稲田峻大(3年) PB

順天堂大
 63:13 藤曲寛人(3年) PB<19箱根・7区>
 64:44 牧瀬圭斗(1年)
<19箱根・補欠>
 65:01 清水颯大(2年) PB<19箱根・6区>
 65:02 鈴木雄人(3年)<19箱根・10区>
 65:32 髙林遼哉(3年)<19箱根・補欠>
 65:45 吉岡智輝(1年)
 65:47 津田将希(1年)
 65:48 難波皓平(3年)<19箱根・補欠>

拓殖大
 63:57 石川佳樹(2年)<19箱根・4区>
 64:19 赤﨑暁(3年)<19箱根・1区>
 64:28 清水崚汰(2年)<19箱根・9区>
 64:40 竹蓋草太(1年) PB<19箱根・補欠>
 65:08 澤田大輝(1年)
 PB<19箱根・補欠>

中央学院大
 63:03 石綿宏人(2年) PB<19箱根・10区>
 63:23 長山瑞季(3年) PB<19箱根・補欠>
 63:54 大濱輝(3年) PB<19箱根・8区>
 64:10 吉田光汰(1年)
 PB<19箱根・7区>
 64:34 須永康幸(3年)
 64:41 畝歩夢(2年) PB<19箱根・補欠>
 64:42 石原圭祐(3年) PB
 64:45 栗原啓吾(1年)<19箱根・3区>
 65:03 大津吉信(3年) PB
 65:21 有馬圭哉(3年)<19箱根・4区>
 65:22 松井尚希(1年) PB

続いて4~10位の大学。
駒澤大は出場選手が少ないながらもエース~主力選手が好走。
中村大聖が61分台の走りで2位になるなど、61~62分台の走りを見せて着実に力をつけています。
帝京大は今大会で大きな収穫を得た大学の1つです。62分台をマークした8位となった岩佐をはじめ、箱根エントリー選手を中心に7人が63分台をマークするなど、着実にチームの総合力を伸ばしています。
法政大も手応えのある内容となっています。この冬大きくタイムを縮めた坪井をはじめ、佐藤、岡原といったエースクラスが63分台、
糟谷・久納といった箱根メンバー外の若手も64分台をマークするなど、今後が期待できます。
続いて國學院大も手応え充分な成績です。エースクラスでは土方が大学記録タイをマーク。箱根では新たな山の神候補となったエース・浦野も62分台をマークしています。また64分台も5人がマークし(うち2人は箱根メンバー外)、来季に向けて期待大です。
塩尻などが抜け来季が正念場の順天堂大はやや物足りない内容。鹿島祐徳ロードレースなどで結果を出した選手がいるとはいえ、藤曲が63分台、期待の1年生・牧瀬が64分台をマークしたのみ。春以降のスタミナ強化への取り組みがどうなるかにも注目です。
拓殖大も66分切りは5人のみ(全て箱根駅伝エントリー選手)とやや不満の残る内容。春以降の新戦力の台頭にも要注目です。
中央学院大はさすがの育成力を見せています。箱根出場選手からメンバー外の選手まで66分切りが11人。この冬も充実したスタミナ強化に取り組めている様子が伺えます。

中央大
 64:44 大森太楽(2年) PB
 65:39 三須健乃介(2年)
<19箱根・3区>
 65:53 岩佐快斗(3年)<19箱根・補欠>
 65:56 二井康介(3年)
 65:58 矢野郁人(2年)<19箱根・8区>

早稲田大
 63:46 三上多聞(3年) PB
 65:02 山口賢助(1年) PB
 65:13 吉田匠(2年)<19箱根・補欠>
 65:17 向井悠介(1年)<19箱根・補欠>
 65:24 太田直希(1年) PB<19箱根・8区>
 65:42 遠藤宏夢(3年)
 65:45 伊澤優人(3年)<19箱根・補欠>

日本体育大
 65:41 加藤広之(1年)
 65:58 岩室天輝(2年)
<19箱根・3区>

日本大
 63:54 阿部涼(3年) PB<19箱根・9区>
 63:58 武田悠太郎(2年)
 PB<19箱根・4区>
 64:49 横山徹(2年)<19箱根・1区>
 65:16 高橋佐介(2年) PB
 65:42 伊藤直輝(3年) PB

 62:12 チャールズ・ドゥング(小森コーポレーション) PB
 ※4月に実業団から日本大へ入学

東京国際大
 61:52 伊藤達彦(3年) PB<19箱根・2区>
 63:13 真船恭輔(3年)
 PB<19箱根・3区>
 64:00 相沢悠斗(3年)<19箱根・4区>
 64:04 原田和樹(2年)
 64:10 菅原直哉(3年) PB<19箱根・補欠>
 65:14 栗原卓也(2年)

神奈川大
 63:24 越川堅太(3年)<19箱根・2区>
 64:08 藤村共広(3年)
 PB<19箱根・補欠>
 64:27 小笠原峰士(2年) PB<19箱根・5区>
 64:58 日野志朗(3年)
 65:24 古和田響(3年)

明治大
 63:48 小袖英人(2年)<19箱根・7区>
 64:16 酒井耀史(2年)
<19箱根・5区>
 65:07 中嶋大樹(1年)
 65:12 岸哲也(3年)<19箱根・補欠>
 65:17 三輪軌道(3年)<19箱根・4区>
 65:19 佐々木大輔(3年)<19箱根・補欠>
 65:23 村上純大(2年)<19箱根・9区>

国士舘大
 65:09 鼡田章宏(3年)<19箱根・5区>
 65:28 福田有馬(3年) PB<19箱根・補欠>
 65:43 長谷川潤(1年) PB<19箱根・7区>

大東文化大
 64:36 三ツ星翔(2年) PB<19箱根・7区>
 64:49 奈良凌介(3年)
<19箱根・4区>
 64:50 佐藤陸(1年) PB<19箱根・補欠>

城西大
 63:54 菊地駿弥(2年) PB<19箱根・補欠>
 64:57 宮澤真太(3年)
<19箱根・補欠>
 65:24 原田建史朗(3年) PB
 65:33 中原佑仁(3年)<19箱根・9区>
 65:51 田部雄作(2年) PB

 64:34 鈴木勝彦(4年)<19箱根・1区>

山梨学院大
 65:32 荒井祐人(2年)<19箱根・補欠>
 65:40 ポール・オニエゴ(1年)
 PB(初レース)

上武大
 65:08 坂本貫登(2年)<19箱根・7区>
 65:11 野上蓮(3年) PB
 65:17 岩崎大洋(2年)<19箱根・8区>
 65:34 武田貫誠(3年)<19箱根・補欠>
 65:45 川原巧(3年) PB

続いて箱根駅伝11位以降の大学。
エース~主力クラスの選手が結果を出したのが日本大、東京国際大、神奈川大、城西大。また、新戦力を発掘できた早稲田大は新戦力の発掘に繋がる結果が出ています。
そして、エース~主力クラスが卒業し戦力維持が重要課題となっている国士舘大、山梨学院大、上武大、といった大学は、その不安を拭える結果とはなりませんでした。
この後お伝えする箱根予選会の有力候補と共に、春以降の動きにも注目です。

麗澤大
 63:26 国川恭朗(3年)<19箱根・4区(学連チーム)>
 65:01 水野優希(2年)
<18箱根予選会出場>
 65:24 植田陽平(2年)<18箱根予選会出場>
 65:44 杉保滉太(2年)<18箱根予選会出場>

亜細亜大
 64:38 上土井雅大(3年)<18箱根予選会出場>
 64:48 河村悠(1年)
 PB<18箱根予選会出場>

専修大
 65:23 塚原淳之(3年)<18箱根予選会出場>
 65:39 宮下晴貴(3年) PB
 65:54 辻海里(2年) PB

創価大
 65:38 嶋津雄大(1年) PB
 65:49 永井大育(1年)
 PB<18箱根予選会出場>

筑波大
 65:39 猿橋拓己(2年) PB<18箱根予選会出場>

 64:54 川瀬宙夢(4年)<18箱根予選会出場>

駿河台大
 ※66分切りは0人
 66:32 流田直希(3年) PB<18箱根予選会出場>

そして来季箱根駅伝予選会の有力校の主な結果です。
総合力が大きく上がった大学はいないものの、エース・国川が63分台をマークした麗澤大、主力が結果を残した亜細亜大、予選会未出場の新戦力が発掘できた専修大などは期待できる結果となったのではないでしょうか。また、1年生が結果を出し春からも有望な選手が入学する創価大も期待が大きいです。

その他の関東の大学
 64:52 小野友生(慶應義塾大・1年)<18箱根予選会出場>
 65:03 大倉秀太(日本薬科大・2年)
<18箱根予選会出場>
 65:23 鈴木優斗(東京経済大・3年)<19箱根・補欠(学連チーム)>
 65:32 坂上真生(明治学院大・3年)<18箱根予選会出場>
 65:37 市原拓実(明治学院大・2年)<18箱根予選会出場>
 65:42 関口大樹(関東学院大・3年)<19箱根・補欠(学連チーム)>
 65:44 前山晃太郎(桜美林大・2年)<18箱根予選会出場>
 65:52 荒川将輝(関東学院大・3年)

続いて、将来の関東学連選抜候補に挙がりそうな選手です。
慶應義塾大の小野や
日本薬科大の大倉は、箱根予選会から1分以上タイムを縮める成長ぶりを見せています。また主力に実力者が複数いる日本薬科大、この冬タイムを伸ばした選手が多い関東学院大などは、学連選抜候補の選手が多そうです。

関東以外の大学
 63:38 今井崇人(立命館大・3年)
<18全日本・8区>
 63:58 國司寛人(名古屋大・博士1年)<18全日本・1区(東海学連選抜)>
 64:50 福田裕大(金澤大・4年)
 65:23 富田遼太郎(大阪経済大・2年) PB<18全日本・7区>

最後に関東以外の大学。
立命館大の今井は大阪ハーフに続く63分台をマーク。大阪ハーフで大学記録を更新した
高畑祐と共に今季の活躍が楽しみな選手です。
また、大阪経済大の富田は大阪ハーフから30秒タイムを縮めて自己ベストを更新。こちらも大阪経済大を引っ張る選手となっていきそうです。