2020年に開催される箱根駅伝の予選にあたる箱根駅伝予選会が、2019年の10月26日(土)に開催されます。

ここでは「箱根駅伝予選会の展望・春」と題しまして、
・昨年の秋~今年の春にかけてのロードレース記録のまとめ
・新チームの現状、課題、強みの紹介
といったポイントをご紹介していきたいと思います。

今回は、箱根予選会15位の創価大学についてまとめていきます。



【創価大学】

 <チーム戦績>
 2019箱根駅伝:未出場(予選会:15位で予選敗退)
 2018全日本大学駅伝:未出場(関東予選:13位で予選敗退)
 2018出雲駅伝:未出場

 <この春卒業した主な選手>
 作田将希  箱根予選会84位(チーム内3位)
 二宗広大  箱根予選会161位(チーム内8位)
 棚橋建太  箱根予選会177位(チーム内9位)
 秋山優樹  箱根予選会256位(チーム内10位)

 <主力・レギュラー候補選手の18年秋~19年春の主な記録>
 【米満玲(4年)】
 64分00秒(PB) 18箱根予選会
 64分34秒 19奥球摩ハーフ
 93分29秒(30km) 19熊日30kmロードレース

 【上田結也(4年)】
 64分31秒 18箱根予選会
 94分51秒(30km) 19熊日30kmロードレース

 【築館陽介(4年)】
 64分48秒(PB) 19ぎふ清流ハーフ
 65分16秒 18箱根予選会
 98分55秒(30km) 19熊日30kmロードレース

 【鈴木大海(3年)】
 65分58秒(21.4km) 箱根駅伝(3区20位相当)※学連チーム
 63分52秒(PB) 18箱根予選会
 96分25秒(30km) 19青梅マラソン

 【嶋津雄大(2年)】
 64分16秒(PB) 19ぎふ清流ハーフ
 65分38秒 19日本学生ハーフ

 【永井体育(2年)】
 65分49秒(PB) 19日本学生ハーフ
 67分52秒 18箱根予選会

 石津佳晃(3年)  65分05秒(PB) 18箱根予選会
 原冨慶李(3年)  65分20秒(PB) 18箱根予選会
 鈴木渓太(3年)  66分51秒(PB) 19日本学生ハーフ
 松本直樹(3年)  67分25秒
(PB) 18箱根予選会
 大澤智樹(3年)  68分36秒(PB) 19日本学生ハーフ
 平田晃司(3年)  68分55秒(PB) 19日本学生ハーフ
 小野寺勇樹(2年) 66分30秒(PB) 19日本学生ハーフ
 三上雄太(2年)  67分35秒(PB) 19神奈川ハーフ
 中武泰希(2年)  67分38秒(PB) 19日本学生ハーフ
 梅木海(2年)   63分16秒(20km) 18高島平ロードレース

 <19年春の主な記録(トラック)>
 【5000m】
 13分42秒01 ムソニ・ムイル(4年) <5月>
 13分55秒86 米満玲(4年) <5月>
 14分05秒44 フィリップ・ムルワ(1年) <6月>
 14分21秒89 鈴木大海(3年) <5月>
 14分25秒93 福田悠一(3年) <6月>
 14分27秒51 小野寺勇樹(2年) <5月>

 【10000m】
 28分45秒02 ムソニ・ムイル(4年) <5月>
 29分25秒81 米満玲(4年) <5月>



 <新チームのポイントごとの状況>

 【卒業した主力のカバー】
 
箱根予選会を走った4年生は4人と世代交代中の大学と比べると少なめの人数です。昨季チームを引っ張った作田などの実力のあるランナーがいますが、チームの総合力を前季よりも向上させ箱根を狙うにはチャンスと言えるタイミングになりそうです。

 【エース~主力候補の成長具合】
 今季箱根を狙う上では、昨季怪我で箱根予選会を欠場となった留学生エース・ムイルの存在は必要不可欠です。出場した過去2回の予選会ではいずれも個人5位以内に入っているので、距離が伸びたとはいえ今回も同じ位置には入りたいところです。
 それに続く日本人選手としては、箱根本戦を経験した鈴木やトラック・ロード共に強い米満、さらには64分台の持ちタイムのある上田、築館、嶋津なども続きます。まずは主力全員が実力通りの走りをする事が箱根返り咲きへの重要ポイントです。

 【選手層・チームの総合力】
 レギュラーを狙う選手層は課題となるポイントです。春先の段階では主力に続くハーフの持ちタイム65~66分台の選手が人数としては心許ないです。ハーフは67分台ながら前回の箱根予選会を経験している松本や、期待株の新入生の葛西、横山、濱野といったメンバーからレギュラーを狙える選手が出てくる事に期待したいです。

 【新2年生世代の育成具合・新1年生の期待度】
 新2年生世代からも期待の持てる選手が出てきています。冬に大きく成長しハーフ64分台前半の持ちタイムのある嶋津と箱根予選会を経験した永井がその筆頭です。そこに冬に場数を踏んで成長した小野寺などが続きます。
 さらに新1年生は有望株の多い期待の持てる世代です。高校時代の実績でみると、クロスカントリー日本選手権のU20の部で優勝した葛西や5000m14分台一桁の持ちタイムのある濱野がいます。また、全日本大学駅伝の予選では横山や甲斐も出場して経験を積んでおり、秋口にかけてレギュラーに迫る選手が出てくることに期待が持てます。