10月26日(土)に2020年箱根駅伝の予選にあたる箱根駅伝予選会が開催されました。

ここでは最後に番外編として、「もう1つ関東学生連合を組んでみたら」をテーマに、ある程度ドリームチームを作れるようにした選出ルールで選抜チームを作ってみました。



【箱根駅伝予選会】

日時:10月26日(土)
会場(スタート地点):陸上自衛隊立川駐屯地(東京都立川市)
 <はじめに~関東学生連合のジレンマ~>

 今の関東学生連合は簡潔に言うと「箱根駅伝予選会の敗退チームの中から、箱根駅伝出走経験のない成績上位選手を選ぶ」というルールの下、比較的育成要素を強く持った選抜チームとなっています。これには、以下のような目的があると思われます。
 ・箱根未出走チームの有力選手に箱根を経験させる
 ・まだ箱根には出場できない水準のチームの優秀選手に箱根を経験する権利を与え、それをモチベーションにチーム強化に励んでもらう

 一方で、「敗退した大学によるドリームチームを観たい」という駅伝ファンからもよく聞かれる声にはなかなか応える事が出来ません。特に、「早咲きで下級生時に関東学生連合で出走したため、その後4年生時に実力抜群のエースに成長しても関東学生連合の対象外となる」というケースが駅伝ファンには歯がゆいものに感じるのかもしれません。
 管理人としては、このことを考えながら「関東学生連合とは別に、ドリームチーム作成を主体としたもう1つの関東学生連合を作ったらどういう陣容になるだろう」と思い、『もう1つの関東学生連合』として選出してみる事にしました。



 <もう1つの関東学生連合・選出ルール>

 1. 1チームから1人選出する
 2. 留学生枠として、予選会最上位の留学生選手を選出
 3. 箱根駅伝出走経験は考えないものとする
 4. チーム内2位の選手も対象とする
 5. 1~4.を踏まえた上で、関東学生連合に選ばれた選手以外から予選会成績上位者を選出する

 以上のルールとしてみました。
 やはりドリームチームの障壁となっている「留学生は対象外」「箱根出走経験者は対象外」「チーム2番手が優秀でも対象外」あたりの要素を除外しました。その一方で、1チーム1人のルールは継承しつつ、関東学生連合と並行してチームを作る事にしました。



 <もう1つの関東学生連合・メンバー>

 ※補足※
 選手名の次の列には、予選会でのタイム(順位)/エントリー時の10000m資格記録/過去の箱根成績 を記載。その次の<>には関東学生連合に選出されない理由を記載しています。
 留学生:留学生である
 箱根出走:過去に箱根駅伝に出走した経験がある
 2番手:チーム内2番手である

 01. レダマ・キサイサ(桜美林大学・4年)
 61分01秒(1位)/27分43秒52/出走経験なし
 <留学生>
 02. 荻久保寛也(城西大学・4年)
 6312(6位)/283766/18箱根:10区9位
 <箱根出走
 03. 長谷川柊(専修大学・4年)
 6351(11位)/283276/18箱根:2区21位(学連)
 <箱根出走
 04. 岩崎大洋(上武大学・3年)
 63分52(12位)/295021/19箱根:8区22位
 <箱根出走
 05. 川田裕也(東京農学大学・4年)
 6445(42位)/290589/出走経験なし
 <2番手
 06. 国川恭朗(麗澤大学・4年)
 65分04(58位)/292420/19箱根:4区21位
 <箱根出走、2番手
 07. 町田康誠(駿河台大学・1年)
 6524(80位)/305523/出走経験なし
 <2番手
 08. 三星翔(大東文化大学・3年)
 6525(82位)/292919/19箱根:7区8位、18箱根:10区19位
 <箱根出走、2番手
 09. 斎藤俊輔(立教大学・2年)
 6604(126位)/314749/出走経験なし
 <なし(関東学生連合次点)>
 10. 鈴木輝(慶應義塾大学・2年)
 6605(127位)/303873/出走経験なし
 <2番手
 11. 関口大樹(関東学院大学・4年)
 6613(137位)/295230/出走経験なし
 <なし(関東学生連合次点)
 12. 日影優哉(山梨学院大学・3年)
 66
分16(140位)/305329/出走経験なし
 <2番手
 13. 樋田侑司(東京経済大学・2年)
 66
分22(147位)/303709/出走経験なし
 <2番手
 14. 菊地海斗(流通経済大学・4年)
 66分26(153位)/292761/出走経験なし
 <2番手
 15. 市原拓実(明治学院大学・3年)
 66分27(154位)/302474/出走経験なし
 <なし(関東学生連合次点)
 16. 片山拓海(平成国際大学・3年)
 66分40(164位)/304668/出走経験なし
 <なし(関東学生連合次点)
 次点01. 中山雄太(日本薬科大学・1年)
 次点02. 三木海刀(芝浦工業大学・4年)

やや実力の壁はあるものの、往路候補・復路候補バランスの良い構成に
いざ選んでみると、割と満足のいく構成になった気がします。2区はキサイサ(桜美林大)でガチンコ勝負。そして往路候補は荻久保(城西大)、長谷川(専修大)、川田(東京農業大)、国川(麗澤大)、三ツ星(大東文化大)、菊地(流通経済大)とスピード自慢が揃いました。岩崎(上武大)も記録会次第で往路候補入りはあるかもしれません。5区・6区だけはちょっと適性判断が難しいので何とも言えません。
残る選手は復路候補での選考となりそうですが、往路候補の選手と比べるとスピード面で差を開けられてしまう点は、選出理由の違いのため仕方ない部分かもしれません。
エースの2区をはじめ箱根経験者の区間でリードを稼ぎ山の5区6区や復路で粘りの走りを見せれば、シード権争いには充分入っていけるチームではないかと思います。
(※かなり注意を払って選んだつもりですが、選出漏れがあったら申し訳ありません)