12月10日に箱根駅伝のエントリー選手16人が発表されました。
ここでは各大学ごとに
・16人のメンバーと選手ごとの簡単な今季の内容
・10区間を4つの区分に分けて、各区分ごとの主な候補選手や傾向など

をご紹介していきます。

今回は箱根駅伝予選会3位の日本体育大学です。



【日本体育大学】

 19箱根駅伝:13位
 箱根駅伝予選会:3位
 全日本大学駅伝:14位

 主な選手一覧はこちら。
 
http://gakusei-ld-kansoku.blog.jp/archives/19272145.html



 <箱根駅伝・エントリー選手>
※出走した大会の記号説明
<全日>:全日本大学駅伝 <箱根予>:箱根駅伝予選会
<全日予>:全日本大学駅伝予選
<19箱根>:2019年箱根駅伝(前回大会)
※※タイムは原則2019年の主な記録。トラックに関しては10000mの内容が奮わない場合5000mを採用する場合があります
ハーフ(★はハーフ以外の距離)/10000m(★は5000m)

 山口和也(4年) <全日><箱根予><全日予><19箱根>
64分23秒/28分46秒82
 中川翔太(4年) <全日><箱根予><全日予><19箱根>
64分25秒/28分41秒91
 廻谷賢(4年) <箱根予><19箱根>
64分18秒/29分08秒41
 白永智彦(4年)
64分10秒/29分21秒30
 小縣佑哉(4年)
65分11秒/29分29秒96
 池田耀平(3年) <全日><箱根予><全日予><19箱根>
★63分10秒(21.3km)/28分47秒05
 太田哲朗(3年) <全日><箱根予>
65分40秒/29分16秒12
 大内一輝(3年) <全日予>
64分29秒/29分04秒21
 岩室天輝(3年) <19箱根>
65分58秒/29分25秒19
 嶋野太海(3年) <箱根予>
64分03秒/29分24秒73
 野上翔大(3年) <全日>
63分41秒/29分08秒96
 亀田優太朗(3年) 
63分33秒/29分01秒81
 大内宏樹(2年) <全日><箱根予><全日予>
66分01秒/29分15秒57
 藤本珠輝(1年) <箱根予><全日予>
62分46秒/★13分54秒21
 盛本聖也(1年)
64分21秒/29分54秒86
 安達響生(1年)
64分40秒/29分32秒22

――― 主なエントリー漏れ ―――

 冨田真佑(4年) <箱根予><全日予>
64分05秒/29分59秒57
 濵田諒(4年) <19箱根>
★59分44秒(20.8km)/★14分17秒99
 松尾拓実(3年) <全日>
65分06秒/★14分20秒83
 佐藤慎巴(2年) <箱根予>
66分41秒/★14分02秒15
 加藤広之(2年) <全日><全日予>
65分24秒/29分23秒81
 名村樹哉(1年) <箱根予>
64分53秒/29分46秒28



 <起用区間の関連情報>

 <補足説明>
【経験者】:過去に該当区間を走ったエントリー選手 
【志願者】:箱根駅伝ガイド(陸上競技マガジン増刊)の選手アンケートの回答
【他の候補】:箱根駅伝ガイドの区間予想や、駅伝ブログやSNSで目にした区間予想など(一部管理人の予想が入る場合もあります)
【総合力型選手】:ハーフ、10000m共にチーム上位となる選手。2区の候補に挙がります。
【スピード型選手】:トラックの結果(特に10000m)が優秀な選手。1~4区、6区の候補に挙がります。
【スタミナ型選手】:ハーフの結果に優れた選手。9区・10区の候補に挙がります。
若手・新戦力】:若手の選手や今季伸びてきた選手など、箱根初出走となる選手。7区・8区候補に挙がります。
 ※選手が重複する場合は、省略しています

――― 花の2区 ――
【経験者】山口(4年)
【総合力型選手】中川(4年)、池田(3年)

 経験者山口の起用が濃厚。エースの走りで区間1桁が目標か
 現状では前回2区を走った山口(4年)の起用が濃厚です。出走となれば91・92回大会の奥野以来の2区の連続出走となります。選手層が厚さもあってあまり2区を固定するタイプのチームではないので、連続出走となればそれだけ信頼と実績の表れともなります。
 圧倒的な爆発力はないものの高い総合力が売りなので、区間1桁で走って総合4位を取った93回大会の様なレースの流れを作れるとシード権争いをリードする側に廻れるかもしれません。

―― 往路主要区間(1区、3区、4区) ―――
 <1区>
【経験者】池田(3年)
 <3区>
【経験者】岩室(3年)
【志願者】中川(4年)
 <4区>
【経験者】廻谷(4年)

【志願者】野上(3年)
 <1・3・4区共通>
【スピード型選手】大内一(3年)、亀田(3年)、藤本(1年)

 経験者を中心に候補はかなり絞られている印象。シード権獲得への要
 前回4区を走った廻谷(4年)、1区を走った池田(3年)、そして前回は10区を走り今回は3区志望の中川は、今季要所で活躍を見せた選手。経験も相まって往路の有力候補に挙がっています。
 集団走の駆け引きがある1区はさることながら、3区や4区は他チームのエース級の投入もうわさされる区間で、いずれもタフな戦いが予想されます。それでも有力候補となっている選手は10000m28分台~29分台1桁秒のスピードを持っているので充分に対応できるでしょう。山の区間に向けて、出来るだけ勢いをつけたいところです。

―― 山区間(5区、6区) ―――
 <5区>
【志願者】小縣(4年)、藤本(1年)
 <6区>
【経験者】廻谷(4年)
【志願者】盛本(1年)
【スピード型選手】
亀田(3年)、岩室(3年)

 注目の1年生が共に山を志願。新たな山の体制に注目
 5区は予選会でチームトップの個人14位となった藤本(1年)、6区は同じく予選会で個人66位と快走した盛本(1年)が志望。いずれも今季ブレイクしたルーキーが有力候補となっています。いずれも難所で決して低くないハードルですが、高い水準の結果を出せば今後上位争いを狙う上での強力な基盤にもなります。
 近年では5区は72分台をマークした小町、6区は先代の区間記録保持者の秋山と非常にレベルの高いお手本がいますが、山の新たな挑戦者はそのレベルにどこまで迫る事が出来るか注目です。


―― 復路主要区間(7区~10区) ――
 <7・8区>
【経験者】山口(4年)、中川(4年)
【志願者】太田(3年)、嶋野(3年)、大内宏(2年)
若手・新戦力】安達(1年)
 <9・10区>
【経験者】中川(4年)
【志願者】白永(4年)
【他の候補】太田(3年)
【スタミナ型選手】野上(3年)、亀田(3年)

 実力者の候補が揃う。23km区間をはじめ、どれだけ躓かずに繋げるか
 上級生にとってはこれまで積み上げてきたものに懸けて決して失敗できませんし、下級生にとっては現在のエース級選手が経験した区間という事でエースへの登竜門にもなります。選手層が厚くチーム内競争は非常に激しいので、この区間を任される選手は実力充分な猛者ばかりです。
 近年の傾向としては、この区間の戦いぶりはそのまま総合成績に反映されています。例え区間上位は狙えなくても堅実に繋いでいく事が出来ればシード権ないしはそれ以上へと道が繋がっていくでしょう。



 <予想目標>

 【 シード権獲得 

 シード権を獲得し、新体制を軌道に乗せたい
 昨季から今季にかけては突然の監督交代から選手主体のチーム運営となり、その後新監督を迎えてのスタートとなったりと激動の時期となっています。そのため前回の箱根も普段と同じ万全の準備とはいかず結果的にシード権を逃しました。
 山口(4年)、中川(4年)、池田(3年)といった主力の水準は高く、エントリー漏れとなった選手の実績からしても選手層の厚みも充分です。高いチーム力のもと、まずはシード権を取り戻してこの新体制は上を目指す事が出来るという事をしっかりと示していきたいです。

 ※こちらは、管理人がチームの出走選手のうち6~7割の選手が力を発揮できた場合を目安とした予想目標です。選手のほとんどが高パフォーマンスを見せたりブレイクする選手が出た場合は、予想目標より上に行く可能性は充分にあります。



「箱根駅伝エントリー、区間起用の傾向」シリーズ

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